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ウチの会社のWebデザインは全く愛想がない。
他の制作会社の実績を見ると素敵だと思ってしまう、見栄えがいい。

色・線・画像・テキスト、以上。行き過ぎるとウィキペディア。

でもクライアントから一切デザインの戻しがない。

最初にこの会社に入った時、なんだこのデザインは?こんなんで通らないでしょう。デザイナー入ってないんじゃない?と思える見た目。
でも会社に入って半年たらずで理由がわかった。

そもそもデザインで受注していない

コンペがあった時、発注者側の提案書で一番見る・重視するポイントはデザインの部分。制作会社は3案ほど作ってバリエーションを見せる。
このデザインに非常に時間をかける。前職でもそうだった。
まぁ、発注者からするとどんなものが出来上がるのか、を早く知りたいからわらからないでもない。
しかし、ウチの会社のデザインはPPT 1ページにペチャッと貼っただけ。
ほぼマテリアル&レスポンシブデザインのみ。
デザイン部分のプレゼン時間は1分以内。

では、何に時間をつぎ込んでいるのか。

それは、

今、Webサイトがこうなっているから今後、Webサイトはこうしていかなければならない

を理解いただくことがメイン。

提案書は100Pほどになるが

50%ほどがこれ。

あとは、アイデア・成し遂げるための具体的な施策・スケジュール・予算・体制などなど。

制作でスケジュールが遅れるのはほとんどデザインの部分。それは充分承知のハズ。だから、裏目的では「デザインは必要ないですよ。これからは」を徹底的に説く。それに対してロジカルなアプローチを強烈な意思で行っている。
だから、コンペやプレゼンで受注した案件はデザインフェーズがスムーズ。

紙メインの会社さんのWebサイトを受注したときは、受注案件内容に「これからのWebサイトについて」の社内勉強会を入れて皆さんに理解いただく。
つまり、紙媒体メインの方々に、「1pxのズレ・色味を気にする必要はありません」と根本的に理解いただくために。
これに全力投球。
目的はデザインにケチをつけないでほしい、のではなく、ユーザーのライフスタイルの変化を理解いただき、今デザイン要素や見た目は柔軟的なんですよ、を伝えたいからだ。

つまり、こちらのやり方・世の中のWebのトレンド・取り巻くユーザー環境を理解いただき、それに対応しなければならない、ことを重点的にプレゼンする。

こうなればウチが先生となるのでリードして進めれることができる

これが下請けの立場を脱却することである

私は「パートナーとして」というキャッチがキレイごとなので大嫌いだ。
パートナーも下請けと変わらない。
なぜかというと何の価値を生み出さないからだ。イーブンなんだから。
それよりもこれからは、「あの会社に支援してもらうと色々教えてくれる、上げてくれる」方に向くはずだ。
ウチの会社は25年前からそれを実践している。
ウチにしか出来ないこと=指名発注 である。

「デザイン」ほど定性的な言葉はない

美味しい・不味い・多い・少ない・かっこいい・ダサい

これは定性的な言葉だ。こんな言葉の会話で納得するだろうか。
人の「好み」で議論しても答えは出ないし、一義にはならない。
ましてや仲違いするだけだ。
しかも先方の上席・社長の「好み」も後から追撃がくる。
そんな色々な人の定性的なものを全て受け入れることなんてできるだろうか。
ほとんどの案件は納品になっているが、メンバーはモヤモヤフェーズを経験することになるだろう。

別の例だが、

さっきのはなんだ!?なんだあのプレゼンは!ダメだぁダメだぁ!

とこんな定性的だらけの発言を言われたらムカつくでしょう。

一義ではない答えのものに議論しても意味がないなら、デザインもそうではないだろうか。
ましてや下請けという立場に置かれて、素直に聞いてくれるだろうか?
挙句の果てに「御社はプロでしょう」と言われるだけだ。

だから、先生でないてはならない。誰のためにあるかからブレてはいけない。

だから定量的なアウトプットが必要。デザインに定量は無理なので、
こうなった理由をユーザーのライフスタイルが◯%変わった、とか取り巻く環境の事実で進めていく。

だから、ウチの会社でデザインでモメる案件は、
そもそも受注すべきでない案件だったか
デザインフェーズでディレクターの意思がなく御用聞きに転じてしまった

になる。

どういうアウトプットに持っていくかと明確に決めて、提案をしていくことに尽きる。


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