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自分は個人事業主ですが、ドメインが訳あってco.jpのせいなのか法人からサービス案内の営業メールが週に3回は届きます。

その中で同じ環境の個人事業主の方、特にコーディングやデザイナーの方からも月に3件ほど営業メールをいただくことがあります。最初は能力の高そうな方についてはお仕事をしてみたいので、パートナーリストを作っていざとなった時に発注したこともあります。

で、ここ最近同じようなテンプレート営業メールパターンがあり、気になってきました。
取引先を開拓したいから問い合わせフォームに営業メールを打つのは理解できますが、そのクオリティが低すぎるので、この記事を読んでいる方は反面教師として参考いただけると幸いです。

ちなみに私はフリーランスになって1年経ちますが、問い合わせフォームへの投げ込みは一切したことがありませんし、する気はありません。しなくても取引先を見つける手法を知っているからです。

獲得につながらない営業メールパターン

まず内容から見ていただくのが早いので、以下に実際の営業メールを転載します。個人名は伏せておきます。

お世話になっております。
数多くの中からこのメールを読んでくださり、誠にありがとうございます。

”デザインからコーディング”までまるっと対応をしております、
◯◯◯◯と申します。

これまで約2年半、Web制作に携わっており、40件近くのサイトやLPに携わってきました。

貴社のホームページで、お客様に対する想いを拝見させていただき、
お客様のことを大切にしている貴社とご一緒にお仕事がしたいと思いご連絡いたしました。

突然のご連絡で、お仕事をお任せするのは不安があるかと思います。
少しでも安心していただくために、
下記に制作実績・経歴などを掲載いたしました。

お手数ですが、こちらを見ていただき、
貴社でお役に立てるか判断していただけますと幸いです。

■ 制作実績一覧と自己紹介
https://◯◯◯◯◯◯

■ コーディング制作実績
・https://◯◯◯◯◯◯

■経歴
高校:◯◯◯◯◯◯高等学校 → 専門学校:◯◯◯◯◯学院
と経てIT系企業に従事しました。
在職中に独学でWEB制作のスキルを学び、フリーランスとして独立しました。

■スキル
HTML/CSS/JavaScript/PHP/Ruby/Java
Bootstrap/jQuery/Vue.js/React/Sass/WordPress
Git/Github

■得意業務
・コーディング作業
・LP制作、コーポレートサイト制作
・WordPress構築
・WEB開発

■強み
・CSSの修正や1Pからのコーディング、WordPress周辺の作業(引越しや機能追加等)など
細かいフェーズからご依頼いただけて、素早く動ける機動力と利便性があります。

・返信スピードが速いです(最低3時間以内。平均10分以内)

■ポートフォリオ
WordPressを用いた仮想の企業サイト制作
https://◯◯◯◯

私のポートフォリオサイト
https://◯

■実績
・住宅Webシステム開発・改修 1年
 言語:Java、JSP、CSS、JavaScript、JQuery、Ajax、Oracle、Struts、CVS、Redmine

・出版物データベースWEBサイトリプレース 半年?
 言語:Ruby、HTML、CSS、TypeScript、React、Github、Ruby on Rails、SQL

・物流系Webシステムの設計~開発~テスト 半年?
 言語:Ruby、HTML、CSS、TypeScript、React、Github、Postman、JIRA、Ruby on Rails、SQL、VBA

・VR/MR配信事業向け開発 3ヶ月?
 言語:HTML、CSS、JavaScript、TypeScript、Vue.js、Github、Backlog

■料金の目安
・下層ページコーディング:10,000円~
・LPコーディング:15,000円~
・WordPress構築:50,000円~
・Shopifyカスタマイズ100,000円~

上記金額は目安になります。
お見積り等お気軽にご連絡ください。

■コミュニケーションツール
・Slack
・Zoom
・Chatwork
・電子メール 等

■稼働可能時間・稼働可能開始日
・週40~150時間
・デザインデータをいただければ即日業務に取りかかれます

フリーランス営業コンサルのテンプレート

偶然、知り合いの独立を目指している会社員を支援しているフリーランスがいたので、聞いてみると
「フリーランスの営業の方法をコンサルティングしているフリーランスがいる」とのことでした。
BtoBでもあるように、フリーランスでもあるのか!と納得。

ある一定のパターンがあるのですね。私はWeb制作関連の業務が多いので制作を支援してくださる方がいると大助かりなのですが、申し訳ないですが間違いなく発注はしません。
法人の制作会社さんをクライアントさんに紹介して直接契約をしていただく流れにしています。

なぜか。

それは非常にシンプルなのですが

・安かろう悪かろう
・制作実績がテンプレート(架空でWordpressのテーマいじった程度)

だからです。

これまで営業メールで実績を見ていくと多々占めていました。
実績を出すことは見えるレビューなので理解できますし、重要なことです。
ただし、WebサイトのキャプチャとURLだけ掲載して何になるのか?

営業先が求めているものは何なのか?を全く考えていないではと思います。
ないならないで、実績以外の訴求内容を伝えるべきです。

当本人はわからないと思いますが、上記のような例のクオリティメールはone of themに過ぎませんし、粒度が大きすぎて発注するポイントがわかりません。

強みと思っていることは、残念ながら強みではない

強みでよく記載されているパターンですが、

・誠心誠意対応します
・スピードが早いです
・費用はご相談可能です

をよく目にします。

これ、強みではありません。
こういう言葉のジャンルは「あなたの内面や素質」ですよね。吉野家の強みはここでは機能しません。
スピードが早い、、もし発注者が今やりとりしているパートナーですでにとんでもなく早くて、さらに早くと言われたら対応できますか?の世界です。

私はフリーランスですがイチ発注者なのでそのの立場から言わせてもらうと、強みというのは最低限、以下の粒度であると考えています。


既存案件運用がなくなった時に備えて、今のうちから新規クライアント開拓を進めておきませんか?

現在案件で稼働が埋まっていると思いますので、当方で御社とアタックリストを作成してアプローチしていきます。案件が決まれば当方でディレクションを行いますので御社のスタッフ様の稼働負担は増えません。もし既存案件がなくなったり減ったりした場合は当方から御社スタッフ様へあるべき姿に引き継ぎいたします。
費用のイメージは以下です。
・ヒアリング 30,000円
・アタックリスト作成 30,000円
・アプローチ 30,000円/100件
なお、案件が決まりましたらもちろん御社から見積もりを出していただき、そのうち当方で稼働する費用(基本単価3,000円/h)を仕入れとして算出させていただきます。


ざっとですが、これくらい記載しないと読み手はイメージできません。
ちなみにこの紹介文を外部マッチングサイトやホームページに掲載すると、インバウンド新規開拓できています。

メール営業しても反応ないならさっさとやり方を変更

私はクズサラリーマンの時、ECのコンサルティング営業をしていたことがあったのですが、2ヶ月で3,000件くらい問い合わせフォームに営業メール/電話施策を行ったことがあります。
で、案件につながった結果はたったの5件。CVR0.16%。
かけた時間を換算すると人件費は赤字です。経営者が「営業メールはすぐに結果がでるし今すぐできる営業施策だから」というバカな判断に従ったバカりに、無駄な時間でした。

営業メールや電話はテクニックとうより「ただのタイミング」に過ぎません。
・あ、ちょうどいいところに、、、聞いてみよう
な感じなのです。
わざわざ覚えていてくれません。覚えてもらいたいなら毎日その会社に営業メールを打ちましょう。マジで。

で、営業できないなら「できる人に任せる」です。小学生でもわかりそうな発想ですよね・・・
でも当事者になると必死で思いつかないものなのです。

そのやり方は過去の記事で書いたのですが

自分を売ってくれる人をたくさん見つける、が答えです。

非常にシンプル。だからプッシュ営業はやめましょう。

1件ずつメールして、炎上しかけのヤバイ案件や、支払いがあるかもわからない案件、フリーランスの立場が弱いという世間体で条件が悪い案件を獲得するハメになったらどうします?
フリーランスは自分のやりたい・スキルを上げたい仕事に没頭すべきなのです。

若いフリーランスの方は申し訳ないですが、コミュニケーションスキルがまだ未熟です。
ここでいうコミュニケーションスキルとは「会話」ではなく「ビジネスを対等に進めるためのスムーズな交渉術」です。

案件獲得してもコミュニケーションが「待ち」になっていませんか?

その時点でアウトです。

そういったコミュニケーションスキルが未熟なレベルで「野良案件=直接営業して獲得したド新規案件」に挑むのは難しいのです。

ぜひ参考にしていただけると幸いです。