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どんなに仕事が優秀であろうが、稼いでようが回避できないものがあります。
それは人間の劣化です。わかりやすく言うと老化。劣化と老化は≠でありますが、比例しないにせよ関係性はあります。
私は35歳くらいから自覚し出したのが「思い込みです」具体的な例で言うと

  • 校正をしているつもりなのに、間違いに気づかず見る回数が増えるほど品質が落ちる
  • 一つの依頼について「これはこうだ」と勝手に自分の都合がいいように解釈してしまう
  • 自分ができることの範囲に置き換えて進めてしまう

皆様は上記のようなご経験ありますでしょうか?
私はこれを強烈に痛感した時、最初はショックでした。救いようのない絶望となぜこのような性格になってしまったのかの原因や分岐点が一向にわかりませんでした。


私はこれについて危機的と判断し、無意識になるまでトレーニングしましたが治らず、忘れた頃にやってくるので毎回落ち込む始末です。
なので、今回はこのバイアスと決別すべく定義から改善方法までまとめてみました。

思い込みと認知バイアスの定義

思い込みは、自分が正しいと思っている考え方を肯定する情報ばかりを集め、否定する情報を無意識のうちに無視することで生じるミスを指します。これは「確証バイアス」という認知バイアスの一種であり、間違った情報を正しいと信じ込むことが勘違いやミスにつながります。

認知バイアスは、判断における規範や合理性からの体系的な逸脱パターンであり、知覚の歪み、不正確な判断、非論理的な解釈、非合理性につながることがあります。しかし、これらは特定の文脈ではより効果的な行動につながる適応的なものであったり、正確さよりも迅速な決定が求められる場合には望ましい結果をもたらしたりすることもあります。

思い込みや認知バイアスが生じる原因

思い込みや認知バイアスが生じる背景には、以下のような要因があります。

心理的要因:

    ◦ 確証バイアス: 「自分は正しい」と信じたい心理や、「自分は間違っている」と否定されることを嫌う心理から、自分の先入観を肯定する情報を探し、支持しない情報を否定する傾向があります。

    ◦ 自己中心的思考: 会話中に意識が自分に強く向くことや、自分が興味あるかどうかで相手の話を聞くか判断してしまうこと。また、「自分さえよければいい」という自己中心的な考えを持つ人は、自分が話したいときに話し、相手の話を聞きたくないときには興味を示さないことがあります。

    ◦ 高いプライド: 劣等感や恐怖感から自分の非を認められず、「自分が正しい」と他人の意見を聞く必要はないと思い込むことがあります。

    ◦ 寂しさや孤独: 自分の話ばかりする人は、誰かと感情を共有したい、自分のことを認めてほしいという気持ちが強い場合があります。

状況的要因:

    ◦ 余裕のなさ: 忙しさや他者に頼ることが苦手な状況は、集中力低下や焦りを生み出し、ヒューマンエラーに気づきにくくなります。

    ◦ 仕事への慣れ: 仕事に慣れて「自分は仕事ができる」と慢心し、確認を怠ることでミスにつながることがあります。

    ◦ スピード重視: スピードを過度に重視すると、自分の判断や能力を過信し、結果としてミスを起こしやすくなります。

    ◦ 話題への興味の欠如: 多くの人は、自分の知らない話題や面白味を感じられない話題には気持ちが入りにくいものです。

    ◦ 重要性の欠如: 話題に対する危機感や具体的なメリット・デメリットを感じないと、「自分には関係ない」と面倒に感じることがあります。

身体的・脳機能的要因:

    ◦ 加齢: 年齢を重ねると、経験が増えることで自分の知識や体験に対する自負が強まり頑固になることがあります。また、難聴や認知機能の低下、睡眠不足、運動不足、鉄欠乏性貧血などが怒りっぽさを引き起こすことがあります。情報処理のスピードは50歳中頃から急激に低下することが示されています。

    ◦ 集中力の持続困難: 長い話や要点が不明確な話は聞きづらく、集中力を保てないことがあります。慢性的な睡眠不足や生活リズムの乱れ、ストレス、抱えているタスクの多さも集中力低下の要因です。

    ◦ 発達障害: 注意欠陥・多動性障害(ADHD)や自閉スペクトラム症(ASD)などのデリケートな事情を抱えている場合、集中力維持が困難であったり、相手の気持ちを考えるのが苦手であったりすることがあります。

思い込みや認知バイアスを減らす具体的な対策

思い込みや認知バイアスを軽減し、より良い判断とコミュニケーションを築くためには、様々なアプローチが考えられます。

コミュニケーションと情報収集の改善

意識的に相手に焦点を当てる: 会話中に意識が自分に向いていると感じたら、相手の表情や言葉の内容に意識を向けましょう。相手がどのような思いで話しているかに興味を持つことが大切です。

相手に寄り添う聞き方: 常に相手の表情やしぐさを観察し、その時々の気持ちを想像し、相手が話しやすい状況を整えることで、相手は心を開いて話してくれます。相手の持っている世界観を知ろうとすることで、自分の世界観が広がるという考え方も有効です。

アクティブリスニングの実践: ただ受け身で聞くのではなく、「能動的に聞く」姿勢が重要です。相手の面白い部分やユニークな部分を引き出す問いかけをすることで、より深いコミュニケーションが生まれます。

適切なタイミングでの指摘: 会話の根幹に関わらない年号や日付などの間違いは、基本的にはスルーし、必要に応じて後から指摘する方が良いでしょう。関係性が深まっている場合は、「もしかすると、それは〇〇じゃないでしょうか」などと軽く指摘することが有効です。

客観的な情報の利用: 報告・連絡・相談(報連相)を徹底し、職場内の情報共有をスムーズにすることで、誰もが最新の情報に接し、思い込みによるミスを防げます。また、メールやメモを活用し、証拠を残すことで、「聞いていない」という揉め事を防げます。

視点を変える: 自分中心に考えず、相手の興味や関心に自分自身が興味を持つことが大切です。

自己認識と行動の調整

内省と振り返り: ミスをした際には、その経緯を振り返り、「なぜ、どのように起きたか」に意識を向けることで、ミスの原因を自覚し、再発防止につながります。

To Doリストの活用: やるべきことをリスト化し、完了したタスクにチェックを入れることで、自分の仕事や手順を視覚化し、思い込みによるミスを防ぎます。

積極的なメモ: 正しい情報を覚えるために、メモを積極的に取りましょう。紙のメモ帳を使うと記憶の定着につながりやすいです。

自己ケアと心身の調整:

    ◦ ストレス管理: 自分が疲れていたりストレスが強いときは、無理に話を聞こうとせず、その旨を相手に伝えることが大切です。ストレスが高まると集中力が抑制されるため、ストレスマネジメントが不可欠です。

    ◦ 休憩の確保: 人間の集中力は長く続かないため、適度に休憩を取り、心身の余裕を保つことが大切です。短時間の仮眠(パワーナップ)やマインドフルネス瞑想、軽い運動も集中力回復に役立ちます。

    ◦ 生活習慣の改善: 「睡眠」「運動」「食事」の3つの生活習慣を整えることで、脳のはたらきを良好に保ち、怒りっぽさや集中力の低下を防げます。

自己成長と新しい経験:

    ◦ 新しい挑戦: 年齢を重ねると物事の判断材料が自身の記憶や体験に偏りがちになるため、新しい習い事を始めるなど、生活スタイルを変えて物事を柔軟に受け入れることが頑固にならないコツです。

    ◦ 多様な意見の受容: 年齢層の違う人の話を聞いてお互いのギャップを受け入れることや、新しい意見や人の考えを積極的に取り入れることで、脳がマンネリ化して怒りっぽくなるのを防ぎます。

    ◦ 継続的な学習: 思考をつかさどる脳細胞は、新しい知識を入れなければ機能しなくなるため、常に学ぶ姿勢を忘れずに新しいことを受け入れることが、穏やかで懐の広い人間でいるための鍵です。

    ◦ 社会的な関わり: 積極的に人と関わり、相手の表情や仕草を見て会話をすることで、脳の動きが活発になり、認知症のリスクも低減します。

他者との関係性における配慮

相手の状況への配慮: 相手に話しかける際は、忙しくないか、話を聞く余裕があるかを確認し、「今、話しかけても大丈夫ですか?」と尋ねましょう。重要な話の前に「大切な話がある」と前置きすることも有効です。

結論からの話し方: 忙しい相手や、話に興味を持ってもらいたい場合は、最初に結論や要点を伝えて相手の注意を促しましょう。

質問の活用: 部下や後輩に話を聞いてもらいたい場合、「大切なポイントを言ってみて」「あなたはどう思う?」と質問することで、理解を深めてもらうことができます。

冷静な態度: 相手を責めるのではなく、「話を聞いてくれないと私は悲しい」のように自分を主語にして気持ちを伝えることで、相手に受け入れられやすくなります。

第三者の介入: 相手が話を聞かないことで業務に支障が出る場合は、上司や先輩など第三者を交えて話すことも検討しましょう。