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仕事を効率よくすればするほど、仕事が増える。
業務効率化で時間短縮を目指しているが、短縮した時間のハズなのにそこに仕事は入ってくる。
効率化しようとすればするほど「もっとやらなければ」症候群になる。
時間を支配しようとしても結局は支配される。

翻訳のセンスもよく、読んでで笑ってしまった本でした。
根本から時間の概念を変えてくれる良書に間違いないです。よくこの価値観を丁寧にアウトプットしてくれた本だなと関心しました。
一度読みはもったいないので2周目に入っています。

本記事では要約をしておりますが、全て読んでいただいた方が良いです。
なぜかと言いますと、要約を求めている人は「早く結果が知りたい」「手っ取り早く大事なことをインプットしたい」「時間がない」でしょう。

そういう人こと、全部読むべきなのです。時間をかけて。

読んだらその理由がわかります。

問題は「正しい時間管理術を身につけていない」ではない

根本的な前提が間違っています。
1日に詰め込めるタスクの量を増やしたからといって、すべてをコントロールできている感覚は得られません。
さらに厄介な問題は多くのタスクをこなせばこなすほど、期待値がどんどん上がっていってしまいます。
「仕事が早いね」という評判が広まれば広まるほどどっさり仕事がきます。切りがない。

便利さが奪うもの

時間と手間は省くサービスは様々な業界で大きな利益を生んでいますが、そのせいで微妙に不幸になってしまっているかもしれません。
スムーズになる生活は本当にいいことなのだろうか?
スムーズではなう日々の手応えこそが、人間関係を深めて心身の健康やコミュニティの健全さを保つ鍵なのでは?
敢えて不憫なことをするから、そこに価値が出る場合もあります。

ずっと家にいてスマホで料理のデリバリーを注文して、Netflixでコメディを見ることができるなら、便利だからいつもそうしてしまいがちです。
しかし本当は街に出て友達と会ったり新しいレシピを自分で作ったほうがもっと豊かな時間を過ごせたかもしれません。
「私はコーヒーを自分で淹れるのが好きだ。スターバックスのインスタントがあまりに便利なので、私は『好き』なことをほとんどしなくなった」とコロンビア大学教授の方は述べていたのは印象的でした。
『好き』が『便利』に上書きされてしまっていますね。

休みでも何を達成しないといけない、目的を持たないといけない

何のためでもないことをする、休息は不快感が増していく価値観になっていないでしょうか?
お店は24時間年中無休で開いていますしデジタル技術のおかげで家にいても会社と同じように過ごせてしまいます。みんな周りが働いている中で自分だけ立ち止まるにはカンタンなことではありません。

要は「何かを得ないと無駄な休みを過ごしてしまう」を目標にして休息を過ごすには本当の休息ではありません。

本書では「非目標性の活動」といわれています。いわゆる趣味です。

本を読めない現代人

人は昔より短期になっていることは間違いないと思います。私もそうで、コンビニで並ぶことがストレスで仕方ありません。レジもすべてセルフにして台数を増やしてもらいたい。
計算によるとAmazonのトップページの読込み時間が1秒遅れるだけで年間16億ドルの売上が失われるようです。
人はもっともっと早く動こうとすることに夢中で、これまでに節約できた時間をありがたく思う暇もないほどです。
電子レンジで1分で夕食を温められるようになると、今後はその1分が長く感じられ、1秒で温めるべきではないかと思うようになります。
仮に自分が焦りをコントロールしようとしても世の中のみんなは呑気に待ってくれません。

本を読もうとするたびに「集中できない」「気が散って仕方がない」と強く感じる人が増えているようです。この感覚も1種の焦燥感で、読書という時間がかかる行為に対して「もっと早く終わればいいのに」という不満をどこかで感じてしまいます。

ひとつの段落、文、単語に集中するのがどんどん難しくなってしまい頑張って3行読んでも何か別のことをしたくなる。

本を読む時間なんてない、と人は言いますが1日のうち30分の空き時間を見つけることは難しいわけではなく、実際には時間があっても読書に気持ちを集中できないだけなのです。
何かをきちんと読みためにはそれに必要なだけの時間がかかります。

忙しさ依存はアルコール依存と同じ

基本的なメカニズムが似ており、世界はどんどん加速し人は超人的なスピードで動くことを期待されています。その速度に追いつかなければ幸せもお金もけっして手に入れられない気がしてしまいます。
安心感を得るためにもっと早く動こうとしますが、不安は消えず物事が思うように動かないという事実に打ちのめされます。

本当はもっとゆっくりしたいとわかってはいるが、今更そんなことはできない。
アルコールで気分が上がるのと同じく、超速で生きるということには陶酔スリルがあります。
これは自分も共感できました。
英語の「rush」という単語は薬物をやったときの恍惚感という意味があります。

また、アルコール依存症は誰かが気づいて介入してくれますが、忙しさ依存症は誰も助けてくれません。

忙しさ依存症の人たちは、まずは地上に墜落する必要があり、諦めて現実を受け入れることです。現実を受け入れるとは、世界にスピードを思い通りにコントロールすることは不可能で、急げば急ぐほどもっと急がねばという不安が増すだけなのです。
その真実に直面し不安を押さえつけようとする努力をやめたとき、不安は何か別のものに変化するようです。清々しい選択肢になり、読書をすることも苦行ではなく楽しい時間に変わります。
それは「忍耐」という力です。

忍耐を身につける3つのルール

1.「問題ある」状態を楽しむ

すぐに解決済のチェックをいれたくなります。急いで問題を解決していけばいつか「何も問題もない状態」に到達できるのではという幻想を抱いています。
その結果、目の前の具体的な問題ではなく「問題がある」こと自体が問題であると感じられ、二重に苦しむ結果となります。
「すべての問題を解決済にする」という達成不可能な目標を諦めましょう。

2.小さな行動を着実に繰り返す

もっとも生産的で成功している人たちは1日のうち執筆に割く時間が「少ない」という意外な事実が明らかになりました。ほんの少しの量を、毎日続けているようです。
彼らは成果を焦らず、たとえ1日の成果が少なくても毎日コツコツ取り組んでいけば、長期的には大きな成果が出せると知っているからです。
早く仕上げようと焦るまり、適切なペース配分ができていない。
適正なペースをつかむためのコツは、1日に割り当てた時間が終わったら、すぐに手を止めて立ち上げることです。
途中で思い切って辞めることで忍耐の筋肉が鍛えられて何度もプロジェクトに戻ってくることができます。

3.オリジナルは模倣から生まれる

人真似だと言われてもくじけず続け、粘り強く技術を磨き経験を積むことのできる人だけがオリジナルにたどり着けます。最初からオリジナルや自分らしさなんで無理なのです。
クリエイティブに限ったことではなく、人生の様々な局面で、人は選択肢を迫られます。特に自分サラリーマンを辞めるかどうかが、大きな人生での選択肢でした。
辛抱強くみんなと同じ道を歩んできたから、フリーランスという自分だけのオリジナルの働き方が生まれました。豊かで独創的な境地です。

かけがえないのない成果を手に入れるためには、たっぷりと時間をかけることが必要なのです。

時間を支配するものが、人生を支配する

この態度こそ、時間に苦しめられる原因です。

交通渋滞に文句をいい、幼児がさっさと動いてくれなくてイライラするのは自分がスケジュールに対してあまりにも無力であることを認めたくないからです。
時間を支配するという究極の幻想を追い求め、宇宙に爪痕を残したいという無謀すぎる願いを捨てられずにうる考えをやめましょう。

人生を生きはじめるための5つの質問

1.生活や仕事の中でちょっとした不快に耐えるのがイヤで楽な方に逃げている部分はないか?

不安を逃れるために人は現実逃避を選びがちになります。人生の重要な選択をする時、自分は毎日のし仕事上の小さな決断ですが『この選択は自分を小さくするか、それとも大きくするか?』をことを進めています。
快適な衰退よりも不快な成長を目指すべきなのです。

2.達成不可能なほど高い基準で自分の生産性やパフォーマンスを判断していないか?

いつかそれが実現できると思って、常にそのための準備をしていれば、ある種の安心感は得られるかもしれませんが、それは偽りの安心感。無理な基準は投げ捨ててしまい重要なタスクをいくつか拾い上げて今直ぐに始めましょう。

3.ありのままの自分ではなく「あるべき自分」に縛られてるのは、どんな部分だろうか?

現在の生活を「いつかそうなるべき自分」への途中経過と捉える態度は、今が人生本番であるという気まずい現実から目をそらし、親や世の中の期待に応えられる自分になるまでは、準備段階のつもりでいる考えは避けるべきです。
これは政治や地球環境の危機が解決するまでは、楽しみを先延ばしにしようという生き方です。

4.まだ自信がないからといって尻込みしている分野は何か?

人生をリハーサルのように過ごしてしまっていないでしょうか?
今はまだスキルを学び、経験を積む段階でいつか上達したらその時は主導権を握ろうと思っているうちに大事な時間がどんどん残り少なくなっていきます。
大人になるということは、「誰もがすべてを手探りやっている」という事実を徐々に理解するプロセスなのです。

5.もしも行動の結果を気になくてよかったら、どんなふうに日々を過ごしたいか?

時間をうまく使ったかどうかは、常に結果の良し悪しで判断される、という考え方は暗黙の了解になっています。
「結果を知りようがない」という事実を受け入れたなら、今日できる重要なことはいったい何なのか?遠い未来の誰かのために、世界を少しでも心地よい場所にするために、自分にいったい何かできるでしょうか?

有限性を受け入れるための10のツール

  • 開放と固定のリストを作る
  • 先延ばし状態に耐える
  • 失敗すべきことを決める
  • できなかったことではなくできたことを意識する
  • 配慮の対象を絞り込む
  • 退屈で機能の少ないデバイスを使う
  • ありふれたものに新しさを見出す
  • 人間関係に好奇心を取り入れる
  • 親切の反射神経を身につける
  • 何もしない練習をする